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ISU 日本スケート連盟

2006年NHK杯観戦記

理事 小山 督司
今年NHK杯は長野市で行われた。

*男子SHORT PROGRAM
12月2日 午後1時より男子のSPがあり日本からは高橋大輔、織田信成と小塚嵩彦の3名が参加した。昨年度全日本の優勝者高橋大輔が、プログラム最初に素晴しいトリプル・フリップ+トリプル・トウ・ループでプラス2を取り、次のトリプルアクセルでも同様ににプラス2を取った。3つ目のジャンプでプラス1のルッツを飛び完璧な出来であった。
84.44 ( Total Segment Score )
46.14 ( Total Element Score )/38.30 ( Total Program Component Score )
SP 2位 に成ったのは織田信成でトリプルアクセルでプラス1、今回の男子では2名だけ飛んだトリプルルッツ+トリプルトウ・ループで悠々のプラス2を取った。トリプルフリップではプラス2を取り、フライング・スピンとチェンジングフットスピンではレベル4のプラス点をもらい、最後のコンビネーシヨンスピンはレベル3のプラス2で素晴しい出来であった。第1位の高橋とは0.89点と激しい接戦である。
83.55(45.40/38.15)
中国のChengiang Li は、全く文句のつけようがない4回転トウ・ループ、3回転トウ・ループのコンビネーション(プラス2)、トリプルアクセル、トリプルループともにプラスのマークを取った。しかしストレートライン・スッテプがレベル1、フライング・スピンではレベル1のマイナス点で69.26(37.36/31.90)となり3位につけた。
三人目の日本選手、小塚嵩彦が素晴しいトリプルアクセルとトリプルルッツと、非常にレベルの高いスピン(3種類ともレベル4)で第4位につけた。

*女子FREE PROGRAM
今回のNHK杯ではショートプログラムを終えた時点で日本人選手が1位から3まで独占し、NHK杯始まって以来の結果に成りそうな予感の幕開けであった。
フリープログラム最初の日本人選手、村主文枝は3回転ルッツ2回転トウ・ループのコンビネーションを完璧にこなし、他5つの3回転も成功させたが、サルコーが1回転になった。ステップとスピンではレベル3~4と非常に高い評価を得て2位の表彰台に上がった。
昨年素晴しい滑りを見せた、八番滑走の中野ゆかりは、今回最初にトリプルアクセルを持ってきたが、シングルに成り、またループも同様にシングルに成った。しかし他の3つの3回転ジャンプを成功させ、レベルの高いスパイラル・シークエンスとスピンで高い評価を得、最後に2回転アクセルを入れ点数をあげて3位で表彰台に上がる事が出来た。
昨日第1位で終わった浅田真央は、プログラム最初に高得点のステップから入る3回転アクセルを入れ、2回転アクセルと3回転トウ・ループのコンビネーションを成功させた。3回転ルッツ・2回転ループ・2回転ループでルッツが両足と成った意外はパーフェクトなプログラムの出来で勝利の女神を呼び込んだ。総合点数は199.52と高得点で2位との差が20点近くついた。女子の1位から3位までを予感通り日本人選手が独占し、NHK 杯始まって以来の快挙となった。